街中にあるカフェや店舗のおしゃれな床材。

マンションのモデルルームや新築内覧会で見るのとは、ちょっぴり違う様子の床に「ウチにも、こんなの張れるのかな?」と思ったことはありませんか?

長年、一般住宅の新築やリフォームに携わっていると、建材メーカーが取り扱っている変わり映えのしないフローリングにちょっぴり飽きてきました。

そこで、事務所にアンティーク加工を施した節ありの広幅フローリングを施工することに。

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floor_after

ヴィンテージ感のあるインテリアショップのような内装をするつもりだったので、溝や節が目立たない変わり映えのしない国内メーカーの床材よりもこちらの方が合うだろうという意味も含めて。

写真は、カナダ産の無垢アルダー材(ALDER)を使った床材です。

アルダー材は、机やキャビネット、テーブルなどの家具に使われることが多い木材なので、あまり馴染みがないかもしれませんが、この色と風合いが素敵!!

…の前に、ここまで読んでる皆様は「日本メーカーが出している床材と海外の床材に何か違いがあるの?」と思ってる方も多いかもしれませんね。

日本国内の建材メーカーの床材によくあるパターンや海外の床材の特徴などを解説していきますので、是非参考にしてみて下さい。

1.海外の床材と日本メーカーの床材の違い

1-1.日本メーカーの床材によくあるパターン

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日本メーカーの床材は、1枚の幅が303mm長さが1818mmの板に3列もしくは4列の板が規則正しく並んでいるものが多いです。

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これらを張った部屋は、床の柄が目立ちにくいのが特徴です。

すっきり広々と見せる場合は、このタイプでも良いですが、味わいやアンティークというより“新品”“真っ新”と言った印象ですね。

1-2.海外の床材によくあるパターン

アンティークな古材オークフローリング

アンティークウッドフローリング

ヘリンボーンのフローリング

節や木目が目立つフローリング

節が目立つ幅広アンティークフローリング

日本の床材の“新品”な印象に対し、海外の床材は「木」そのものの味わいを生かした温もりのあるデザインが多いです。

日本メーカーのフローリングの上に海外フローリングのサップルを乗せたもの

上の写真は、日本国内メーカーのフローリングを張った床の上に海外フローリングのサンプルを置いたものです。

色は別にして、日本国内メーカーのフローリングの表面がツルンとしているのに比べて、海外のフローリングは凸凹していて節や割れも見え、同じ木製なのに質感が全く違うのがわかります。

2.【住宅&貸事務所】海外の床材のBEFORE/AFTER

2-1.日本で購入できる海外フローリング

「日本で海外フローリングを入手するには、海外から輸入?」ではなく、国内には海外フローリングを扱ってる問屋さんやメーカーがたくさんあります。

北欧インテリアに合いそうなスウェーデンパインワイルドヒッコリーを扱うサンワカンパニーなら、珍しいフローリングの取り扱いがあり、ネット購入も可能です。

中には、実際に海外で使われていたフローリングを古材として再利用して販売しているところもあり、これらはネット検索で簡単に見つけることができます。

弊社は元々、古材フローリングを敷くつもりでインターネットで色々探し、そこから行き着いたのが、事務所に使用している無垢アルダー材(ALDER)のフローリングを購入した京都市の株式会社丸嘉(まるよし)です。

古材フローリングの実物が見れるということでショールームに足を運んだのですが、海外フローリングのサンプルがたくさん置いてあるショールームに案内され「これも良い!」ということで、当初の計画と違うものを購入した経緯があります。

株式会社丸嘉(まるよし)の場所とショールーム

ショールームの床にも海外フローリングが張ってあり、種類が違うフローリングのカットサンプルがたくさん展示してあります。

ショールームのフローリング

ショールームのフローリングサンプル1

ショールームのフローリングサンプル2

ショールームのフローリングサンプル3

ショールームのフローリングサンプル4

ショールームのフローリングサンプル5

京都のお会社さんですが、無垢フローリングの直販もされていて、全国発送も可能です。

上記のようなカットサンプルを見るだけでもおしゃれさが伝わってきて、3人による多数決でカナダ産の“アンティークアルダーフローリング(シャンベリー)”に決定しました。

ショールームのフローリングサンプル6

㎡単価15,854円と日本メーカーの床材に比べると高いのですが、この味わいは他にはない気がします。

2-2.コンクリート床→海外フローリングのBEFORE/AFTER

約10㎡(6畳)の土足用事務所にアンティークアルダーフローリング(シャンベリー)を張り、素足で歩けるフローリング仕様に変更しました。

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フローリングを張る前は、味気ない寂れた雰囲気のする事務所でしたが

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(退去時に剥がせるように両面テープで施工しています。)

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床いっぱいに張ると、温もり&ヴィンテージを感じる暖かい雰囲気に!

先ほどのカットサンプルでもわかるように表面がボコボコしているので、踏み心地も良く、アンティークショップで購入したソファやトランクテーブルとの相性も抜群です。

海外フローリングとヴィンテージソファ

2-3.床暖房対応海外の床材のBEFORE/AFTER

パナソニックのフリーほっとの仕上げ材にカナダ産オールドヒッコリーフローリング(クラッシックライン)を使用しました。

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国内メーカーのサイズが揃っているフローリングとは異なり、長さ0.3m~1.8mの乱尺タイプ(幅178mm @19mm)なので、大工さんがフローリングを張る手間は倍以上です。

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が、1つ1つハンドメイドで作られているフローリングなので、張った後の部屋はのべ~っとしたフローリングよりも質感たっぷりに仕上がりました。

3.総括

このように同じフローリングでも、日本のメーカー製と海外製では、何となく味わいが違うのが伝わりましたでしょうか。

ただし、日本メーカーのフローリングは工場量産タイプなのに対し、今回紹介した海外フローリングはお手製。(側面のエイジング加工も1つ1つ手塗だそう)

その分、海外フローリングを使うとコストが高くなってしまうのが難点ですが

  • たくさんの人が訪れる店舗
  • 人が集う教室
  • 家具にもこだわりたい方

には、ぴったりだと思います。

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